絵合わせパズル(8マス・15マス・24マス)
ストロベリーないちご

イチゴの思い出

桃栗3年柿8年と言いますが、いちごを収穫するまではそんなにかかりません。1年で収穫できます。1年で収穫できるものを野菜と分類することを私は最初知りませんでした。見た目も可愛らしいいちごが実は野菜だったなんて驚きです。可愛い陶器の鉢に小さな実を実らせるいちごが野菜だったなんて……。

イチゴが庭に自生していたら?

実家の庭には池があり、その周囲に置かれた大きな石には、母が鉢から引っこ抜いて放り出していたアイビーが増えに増えてジャングルのようになり、隣の家の壁にまでつたっています。グズベリーの木もあり、実をつけると摘まんでおやつ代わりにしていました。四季折々の花が咲き、庭の隅ではナスビやトマト、ピーマンなども植えられています。そんな中、地面を這うようにして大きな葉の植物がありました。そう。いちごです。

傷んだいちごを肥料だと言って、庭に放り投げたものが育ったものです。毎年真っ赤な実をつけ、年を追うごとにいちごの株は自然に増えていきました。おそらく『とよのか』か何かだろうと思うのですが、何もしなくても毎年いちごがたくさん実りました。あまりにも増えすぎてしまい、家族誰一人摘んで食べることもないので、全て掘り起こして近所の人に分けてしまいました。今思うと、1株くらいは残しておけばよかったと思います。

プランターで苺作りをした思い出

猫

かつて実家の庭でいちごが自力で成長し、真っ赤な実をつけていたのを見て育ちましたので、いちごの栽培は比較的簡単なものだと思っていました。自分でも栽培してみようと思い、大きなプランターを用意して苗を購入しました。これから赤くなる白い実がついた苗もありましたが、それでは面白くないと思い、咲き始めの花がついた苗をいくつか購入しました。せっせとプランターに植え替え、水も様子を見ながら与えていたのですが、日に日に苗の元気がなくなっていきます。水をあげすぎて根腐れを起こしたのかな?肥料が足りないのかな?色々考えましたがよく分かりませんでした。

後日、いちごの元気がない原因が分かりました。原因は『猫』でした。なんと、プランターをトイレ代わりにしていたのです。以前にも、プランターで育てていたプチトマトを猫のおしっこでダメにされたことがあり、もしかしてと思っていました。いちごのプランターも、猫にやられないようにぐるりと1周、柵を取り付けていましたが、そこは体の柔らかい猫のこと。難なく柵をすり抜けて、しっかりとトイレ代わりに使っていたのです。以前、使い終わったプランターから土も抜かずにそのまま置いていたのが悪かったのでしょう。花もついていたのにとても残念です。

子供達が育てたイチゴの思い出

いちご

うちの近所の中学校の話しです。科学部とPTAがいちごを鉢植えで育てていました。1つの鉢に2~4個のいちごの実がなっています。歩道を歩く人を楽しませるために、塀や石垣にその鉢を飾り、歩道側にいちごが垂れ下がるようにしていました。通るたびにいちごの成長を見ることができ、私たちの目を楽しませてくれていたのですが、ある夜、犬の散歩で通りかかった時、いつものようにいちごの鉢を見たら、どれも葉しか残っていません。

収穫したのかとも思いましたが、鉢はそのままなので、家に帰ってその中学校に通い、科学部でもあった娘に聞いてみました。娘は驚いていました。そう、いちごは盗まれていたのです。心無い人が根こそぎ摘んでしまったようです。確かに、道路沿いに真っ赤な食べ頃のいちごがあれば、とってしまいたくもなるかもしれません。でも、明らかに中学校で育てているいちごで、鉢には学校名と科学部・PTAと書き込まれていたのです。収穫を楽しみにしていた生徒が可愛そうでなりませんでした。