絵合わせパズル(8マス・15マス・24マス)
ストロベリーないちご

いちごの病気

ここでは、自分でいちごを栽培する時に、かかりやすい病気や害虫について説明していきます。無農薬で安全ないちごを育てるには、やはり病気と害虫が天敵になりますので、害虫が発生しないように水はけのよい場所で、日当たりと風通しのよい環境で栽培するようにしましょう。日頃から苗を注意して見て、病気が起こっていないか、害虫が付いていないかチェックしましょう。

イチゴにつく害虫

いちごにつきやすい害虫です。見つけたら早めに駆除するようにしなければ、せっかくのいちごが食べられなくなってしまいます。

アブラムシ類

アブラムシ類

アブラムシは種類も多く、黒や緑、白い色の体をしたアブラムシがいます。露地栽培の場合、春から秋にかけて発生し、葉や茎につくだけではなく、樹液を吸います。ベタつく体液を出し、それを目当てに寄ってきた蟻と共生していることが多いです。自力で取り除ける数なら薬を使わずに取り除きましょう。数が多いならマラソン乳剤やアーデント水和剤、モスピラン水溶剤などの殺虫剤を散布します。

オンシツコナジラミ

シラミと言っても小さい羽のある白い虫で、あらゆる植物につきます。気温の高い時期は繁殖するのが早く、葉の裏が真っ白に見えるほどつくことがあります。葉はフンで黒っぽくくすんで見えます。この虫がついたらモスピラン水溶剤やアプロード水和剤の殺虫剤を散布します。

ダニ類

とても小さくて肉眼では確認しづらい虫で、あらゆる植物につきます。いちごの生育が衰えて、ダニがついていることに気づくことがあります。温度が高く、乾燥した条件が揃うと発生率や繁殖が盛んになり、ひどくなると蜘蛛の巣が張ったようになり、ここまでくると取り除くのは困難です。駆除は発生初期にダニトロンフロアブルや、ニッソラン水和剤を使ってしっかりと除去します。

ハスモンヨトウ

一般的には9~10月頃に大量発生することがある蛾の幼虫です。幼令を重ねながら葉や茎を食べながら成長します。殺虫剤のアファーム乳剤や、脱皮阻害剤のアタブロン乳剤で駆除します。

イチゴの病気とは

いちごがかかりやすい病気を紹介します。病気を見つけたら広がらないように、早めの対処が必要になります。

苺のうどんこ病

うどんこ病

実や葉、茎が真っ白になってうどん粉をふりかけたようになる病気です。多く発生する環境は20~25度で、肥料や水分が多すぎてひ弱に育っているとかかりやすくなります。太陽の光が足りないときにも多く発生し、反対に真夏の高温下ではあまり発生しません。 うどんこ病を防ぐには、肥料や水が多くなりすぎないように注意して、太陽の光をたっぷりと浴びさせて、丈夫に育てることです。かかってしまったら、サンヨール乳剤やトリフミン水和剤などの農薬を使います。

イチゴの灰色かび病

灰色かび病

湿気が多いと、せっかく大きくなったいちごや、実を結び始めた幼果が腐ってしまう病気です。ハウス栽培では梅雨の頃は要注意ですが、露地栽培の場合は、雨の日が続くとこの病気が発生し、かびが生えたようになってしまいます。防ぐには風通しを抑止、乾燥させることです。水もやりすぎないようにします。薬を使っての改善はあまり期待できません。

イチゴのたんそ病

たんそ病は最近発生が多くなってきましたが、これは夏の高温期に発生してしまうと、大きな被害につながってしまう可能性があります。墨をたらしたような斑点が葉に現れたり、赤黒く茎がくびれたようになってしまい、最後には枯れてしまいます。発生してしまうと改善することは困難なので、かからないように予防するしかありません。土の跳ね上がりなどで発生し、他の株にも蔓延していきますので、夏の間は雨をよけるようにして育てていると予防になります。

苺の根腐病

水はけが悪いといちごの生育が止まってしまい、最後は枯れてしまいます。苗を受ける場所の土を高く盛り、水がたまらないようにするなど、水はけをよくするための対策をします。